不要になった自動車を処分したい場合や、新しいものに買い替えたい場合にはディーラーや中古車店などに相談するのが一般的です。多くの人びとが選んでいる方法ならば基本的に失敗することがありません。ただしこれはあくまで一般的な消費者が求める軽自動車やミニバンなどの場合です。より専門性が高い車両については全く異なる方法で買取手続きを行う必要があります。
トラックは様々な業界で使われており、処分や譲渡を希望するような車両の多くは錆が出ていたり走行性能などに問題があるケースが多く見られます。例えば青森県の漁港で水揚げされたマグロを東京までは運ぶには、冷凍庫を備えたトラックが必要になります。海岸近くは潮風の影響で金属が錆びやすく、しかも長距離を往復しなければならない車両を使い続ければ激しく劣化します。長期間にわたり様々な業務に使われた車両は外観や性能などが劣化しているのが通常であり、需要量も少ないため一般的なディーラーなどでは扱うことができません。
トラックの処分や譲渡を検討している場合、買取専門の会社に相談するのが一般的な方法です。それぞれの会社で得意としている分野が異なるので、売却を希望する車両の扱いに慣れている会社を選ぶとよいでしょう。建設関係で使われてきた車両とマグロなど水産物を運ぶために使われてきた車両では、査定のポイントに大きな違いが存在します。各社が得意とする分野を調べた上で最適な会社を選んで買取依頼をすれば、外観や性能などが劣化している車両でも高値で売却できる可能性があります。